医師・看護師・介護福祉士等の国家試験に関する緊急要請
奈良民医連は、以下の要請を奈良県知事あてに行いました。
2022年2月2日
奈良県知事
荒井 正吾 様
奈良民主医療機関連合会
会長 宮野 栄三
医師・看護師・介護福祉士等の国家試験に関する緊急要請
県民の命と暮らしを守るために日夜奮闘されていることに感謝申し上げます。
新型コロナウイルスによる感染拡大は全国に短期間で広がり、若い年齢層での感染者が増大、保育園や学校、病院、介護施設などでクラスターが発生しています。感染者を受け入れる病床の使用率も上がる一方で一般患者の救急医療に支障が生じているとの報道も出始めています。
医療従事者や介護従事者においても、本人だけではなく家族の感染から、自宅待機を余儀なくされる事例も報告されるようになり、医療や介護現場では、職員体制を維持することが困難になりつつあります。
このまま、感染者が増大すれば、国家試験の受験生にも少なからず影響が出ることは必至です。コロナ感染により、国家試験の機会を失い、医師や看護師等として働くことができなくなれば、医療や介護現場で人員不足を生み出すことになります。
2014年2月に行われた看護師国家試験では、大雪の影響により、試験会場までの移動に相当の時間を要し、万全な体調で受験できなかった者のうち、厚生労働大臣に認められた者は同年3月に追試験を受けることができました。
大規模災害とも言える新型コロナウイルス感染を完全に回避する事は、医系学生や介護学生等の個々の努力だけでは不可能です。
政府が責任をもって追試験などの救済措置を取るように奈良県から強く要請していただきたくお願いするものです。
記
一、 2022年の医師・看護師・介護福祉士等の国家試験当日に、新型コロナウイルス感染症に罹患している者、濃厚接触者等で受験を認められなかった者について、救済措置として追試験を実施するように国へ働き掛けること。
以 上